> 株式会社ディー・エヌ・エー|導入事例NOKIOOの人材育成ソリューション 「これからのチームワーキングを組織に」

MENU

導入事例 Case Study

企業内カスタマイズ研修

中堅人材育成

多様な人材の育成

ヘルプシーキング行動研修 ー“連携”によって成果を上げるチーム運営ー

株式会社ディー・エヌ・エー

ヒューマンリソース本部人事総務統括部人事部
エンゲージメントプラットフォームグループ
坂本 宇様

テーマ:ヘルプシーキング研修

ヘルプシーキング行動研修 ー“連携”によって成果を上げるチーム運営ー

インタビュー

背景・課題

「学びたいけど、時間がない」社員の声に応え、誰でも学べる場をスタート

当社では、組織全体の能力を底上げするための取り組みを2018年から行っています。その一環として、今期は「DeNA Learning Café」(以下、Learning Café)という社員なら立場に関わらず誰でも参加できる学びの場を全11回で企画しました。

Learning Caféの設計にあたり社内アンケートを実施したところ、「時間がなく、学びたい領域はあるが、どう学べば良いかわからない」状況に多くの人があるという課題が見えてきました。

そこで、興味のある人が気軽に学べる場を会社から提供し、学んだことをそれぞれの現場で実践できれば、共通言語を創りやすくなると考えました。時間はかかるかもしれませんが、社内のさまざまな領域に共通言語ができれば、個人、組織ともに新たなチャレンジも進みやすくなり、結果的に組織全体の能力の底上げにつながると思っています。

また、扱うテーマについては、アンケートで関心の高かった「チームの概念や運営」を中心に企画しました。さらに、研修の参加で終わらずに、学んだ人同士がつながり、現場での共通言語化をより進めやすくするために、原則的に書籍を出版している方を外部講師としてお招きすることにしました。

NOKIOOのセミナーで気付いた!
今、必要なのはヘルプに対する「思い込み」からの脱却


当社のマネージャーは、「強みを活かす」ことが重要な役割の要件の一つです。
「多様な個性を活かす」上では、自身の強みを発揮し、弱みを仲間に「助けてもらう」ことがチーム力をあげる上では必要であると考えています。チームとしてお互いを理解し、サポートし合うことをどのように社内に浸透させていくか伝え方を検討していたとき目に留まったのが、NOKIOOが開催していた「90分腹落ちセミナー」の記事です。組織課題の解決への取り組みを中心とした内容に共感を覚え、「ヘルプシーキング」の書籍を手に取りました。さらに「ヘルプシーキングセミナー」の動画を見る機会があり、まさにこの内容を当社のLearning Caféで伝えていただきたいと強く感じました。

セミナー内で「頼ることはビジネススキルである」と明示されたことで、助けを求めることに対する私自身の捉え方は、一気に変わりました。同時に、「ビジネススキル」としてアプローチできれば、当社でも「ヘルプシーキング」の考え方を導入しやすいとも確信したのです。

周囲へ助けを求めることへの固定概念から抜け出すのは、簡単ではありません。しかし、Learning Caféで社外講師から「ビジネススキル」として伝えられれば、内容に客観性も生まれ、受講者にも受け入れやすくなると考え、NOKIOOへの依頼を決めました。

「学びたいけど、時間がない」社員の声に応え、誰でも学べる場をスタート

研修企画・狙い

助けを求めることは「弱さ」ではない。「当たり前に」助けを求められる組織へ

当社は「自律の思考」が強いがゆえに、仲間に頼り、チームでの成果を目指す文化が育ちにくい面があると感じています。私自身も、「自分でやらないと」という思いで役割・業務に向き合ってきたため、特に仕事において誰かに頼るという観点を持ったことは、ほとんどありませんでした。

そのため、ヘルプシーキングで取り上げられている「仕事を抱え込みやすい人の5つの思い込み」をみた際に、私自身が全てに当てはまっていると感じ、まるで自分に言われているような気持ちになりました。自分も含め、人に頼りたい気持ちがあっても、頼れない、助けを求められない状況を変えることで、個人の強みをチームの強みに変えるきっかけにつながると確信しました。

本研修を通して一番に伝えたいのは、「ヘルプシーキングはビジネススキルである」ということです。

適切な連携が個人の能力を活かし、チーム成果を最大限に引き出すことを一人ひとりが認識して、自分が抱え込まない、仲間にも抱え込ませない環境づくりを現場で推進したい。弱いから助けを求めるのではなく、ビジネスの成果を上げる手段として、当たり前に仲間を頼れる企業風土を育みたいという思いをNOKIOOに伝えて、研修内容を設計しました。

助けを求めることは「弱さ」ではない。「当たり前に」助けを求められる組織へ

NOKIOOからの提案

ヘルプシーキング行動研修 ー“連携”によって成果を上げるチーム運営ー

『ヘルプシーキング行動』という概念を起点にし、業務や職場の課題を「1人で抱え込まず、適切な連携によって問題を解決する」という思考と具体的な行動の習得を目指す研修です。

ヘルプシーキング行動研修 ー“連携”によって成果を上げるチーム運営ー

研修実施・効果

「20分でも始められる」芽生えた変化の兆しと期待

NOKIOOの研修は、受講者への問いかけや意見の引き出し方が絶妙で、それぞれの気づきや視点が可視化される工夫がされていると思います。会社での役割や立場が異なる参加者同士の視点を確認しあうこともでき、全体的に活気ある研修になったと思います。

研修は、前半に理論や基本的な考え方、後半は実践方法を伝える二部構成で行いました。後半のケーススタディ演習は、受講者の具体的事例をテーマにチームに必要なヘルプシーキングを、20分という限られた時間で考え、大きな成果があったと感じています。ついまとまった時間をとらないといけないと思いがちですが、ヘルプシーキングは「短い時間でもできるものであり、難しいことではない」という概念がシンプルに伝わったと思っています。

たとえ解決にたどりつけなくても、その人にとって1つでも前に進んだことや話を聞いてもらえたこと…これらすべてがヘルプシーキングになる。自分が何に対してヘルプしてほしいのかに気付くことが大切だ。と感じてもらえたことは、研修を実施してとても良かったと感じています。

ヘルプシーキングという概念を得たことで、今後はヘルプを求める声や社員の行動が徐々に見えてくると思うので、小さな変化の兆しにも期待を抱いています。

チームとしてのビジョンや目標を目指す上で、ヘルプシーキングはチームをより強くする共通言語になると考えています。チーム力を高めるために、メンバーがお互いを理解し強みを認めて、助け合う。助け合いにより、一人ひとりが自身の強みを活かすことができると、働くことも楽しくなり、やりがいにつながります。そのような環境を社内に増やしていくことが理想ですね。

お互いの強みを理解できたけれど、助けを求めることに躊躇してしまったとき、最後のひと押しとしてNOKIOOの研修で学んだヘルプシーキングがラストピースになることを願っています。

「20分でも始められる」芽生えた変化の兆しと期待