導入事例 Case Study
講演・セミナー
多様な人材の育成
育休はブランクではない ー子育てで磨かれるビジネススキルと復職準備セミナーー
ヤマハ株式会社
ヤマハ株式会社 人事部 主事 安永 晶子さま
株式会社ヤマハコーポレートサービス HR事業部 担当次長 轟木 加津美さま
株式会社ヤマハコーポレートサービスHR事業部 主任 大原 望さま
テーマ:当事者向け両立支援研修
インタビュー
背景・課題
性別に関わらず、成長する機会を後押ししたい
これまで当社では、「ダイバーシティ&インクルージョン」の取り組みの一つとして、女性活躍推進の新たな施策を検討してきました。根底にあったのは、「男女の差は出産するかしないかのみ」「意欲、能力ある人材は性別に関わらず成長する機会を得てほしい」という思いです。
そこで、今回のセミナーの狙いを「育児休職者のスムーズな職場復帰をサポートすること」と定め、以下三点を目指し企画を定めました。
(1)職場や会社、復職後の働き方に対する不安が払拭され、前向きな気持ちになること
(2)復職までに取り組むべき課題を明確にし、具体的なアクションを起こすこと
(3)同じ立場で理解し合える仲間を増やすこと
研修企画・狙い
受講者に寄り添い、可能性を引き出すファシリテーション
復職や両立に関するフレームワークやワークショップなど、当社の目的やニーズにあわせたプログラム内容にカスタマイズをお願いしました。前半は講義『育休はブランクではない―復職準備の行動計画を立てよう』、また後半は『時間制約がある中で、仕事の成果を出すには?』といったテーマで、復職後の働き方について考えるワークショップを実施しました。
職場は育休復職者に過剰な配慮をせず成長の可能性を狭めないことが大切ですが、一方、本人も知らず知らずのうちに自らの可能性を狭めてしまうことがあります。
セミナーでは、「こうしたバイアスをコントロールし、自身の可能性にチャレンジし続けてほしい」と小田木講師から温かい言葉をかけて頂き、受講者は“ありたい姿をイメージして自分らしく働くこと”への理解を深めました。
NOKIOOからの提案
復職後のキャリアを描き、上司を巻き込むスキルを磨く
育休は、これまでの自分を棚卸し、今後のキャリアや働き方を考える好機です。「周囲が時短だから時短」「両立期だから**は無理」といった環境依存の考え方でなく、自らキャリアを描き、上司をはじめとした周囲と対話する力は、復職時だけでなく、組織やチームで働く一員として必須のスキルです。
育休前、もしくは育休中(復職前)に上記についてアウトプットする手法を習得します。そのうえで、上司面談のための要諦を押さえ、実際の対話の場を実現することを目指します。
参加者の声
精神論ではなく、確かなスキルをもって乗り越える
※参加者のコメントを一部掲載
受講後、参加者からは以下のような感想が寄せられました。
・復職計画の考え方など参考になった。
・思っていた以上に参加者が多く、ずっと感じていた心細さを軽減できた。
・ヘルプシーキングの考え方を初めて知り、今後の自分の行動を変えようと思うきっかけとなった。
・これまでは『復職後は大変だね、頑張ってね』という精神論だったが、リスク予測と判断力などのスキルをもって乗り越えられると気づいた。仲間や上司と相談しやすくなり、試行錯誤してきたことを組織への貢献につなげられると感じた。
現在は、対象を国内グループ会社にも拡大し、また「無意識バイアス」をテーマとした育休者の上司向け研修も展開しています。