> 株式会社大正光学|導入事例NOKIOOの人材育成ソリューション 「これからのチームワーキングを組織に」

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導入事例 Case Study

企業内カスタマイズ研修

管理職・リーダー育成

次世代リーダー育成研修 ー個性を発揮し合い、チームの成果を最大化ー

株式会社大正光学

経営企画室長(兼)総務部長 大黒忠美 様
総務部 長谷川真由美 様
総務部 小曽戸博子 様

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テーマ:役割マネジメント研修
ヘルプシーキング研修
対話型問題解決研修

次世代リーダー育成研修 ー個性を発揮し合い、チームの成果を最大化ー

インタビュー

背景・課題

100年以上続いて進化する会社へ。次世代人財の育成をスタート

当社は1973年に光学レンズ加工業として創業した、栃木県の光学部品メーカーです。企業ビジョンとして「全社員の幸せ向上、100年以上続いて進化する会社」を掲げ、すべての社員と当社に関わる人々が幸せであること、そして常に進化し続ける会社であることを目指しています。

そのためには当事者意識が高い人財の育成による組織力強化が必要であり、ここ数年、人財育成に力を入れています。まずは管理職・役員が外部研修を受講することからスタートし、さらに管理職を含めた全社員の4割が「7つの習慣」研修を受講することで考え方の基軸が揃いました。

続いて課題となったのは、次世代中核人財の育成です。NOKIOOが毎月主催する90分腹落ちセミナーに参加し、小田木講師のファシリテーション力の高さやNOKIOOの実践的な研修に興味を持ったことから、次世代リーダー育成のための研修を提案してもらいました。

100年以上続いて進化する会社へ。次世代人財の育成をスタート

研修企画・狙い

目指す人財像を6つ定義し、必要となるスキルを身に付ける研修を企画

当社が目指す人財像は「自律的な人財」です。目指す次世代人財像を6つ定義し、そのために必要となるスキルは何か、要件を整理した上で、2年間にわたる全6回の研修を提案してもらいました。NOKIOOの提案は、いきなりプログラムの紹介からスタートするのではなく、当社の話を引き出し、受け止めた上でプログラムを企画・設計してくれたことが印象的でした。

全6回の研修テーマと目指す次世代人財像は次の通りです。

第1回:経験に学び自律的に成長できる人/内省
第2回:1人で抱え込まずチーム成果のために行動できる人/連携・ヘルプシーキング
第3回:論理的に思考し自分の考えを伝えられる人/論理的思考力
第4回:変動的な状況に対応し仕事を前に進められる人/プロジェクトマネジメント・ファシリテーション
第5回:強みを活かし成果につなげられる役割マネジメントができる人/期待役割マネジメント
第6回:組織の力を引き出す対話ができる人/対話


研修プログラムについてはNOKIOOの持つ強みを活かしてもらえればと、一任しました。結果、どのテーマも納得感の高いものでした。中でも、第1回のテーマが「内省」であったことには共感しました。研修が行動変容につながるためには、まず、自己認識ができている必要があるからです。私自身もちょうどリフレクション(内省)についての本を読み、自分の立ち位置を知る大切さを感じていたところでした。

学習効果を高めるため、研修は1日研修(6時間)と2ヵ月後の振り返り研修(3時間)を組み合わせて導入しました。1日研修は基礎知識を押さえたうえで演習を中心に行い、「知っている」レベルではなく「できる」レベルを目指すもの。1日研修、振り返り研修とも受講後のレポート提出を必須とし、学びを深め、気づきを定着させるための仕組みを用意しました。

研修に参加するメンバー11名。次世代を担ってほしい人財を上司が推薦し、本人の意思を尊重しながら決定しました。一連のプログラムを通し、若手人財が今後のキャリアにおいてマネジメントステージに進むことへの自信と内発的動機を育むとともに、ステージに求められる能力開発に取り組むことを狙いとしました。

目指す人財像を6つ定義し、必要となるスキルを身に付ける研修を企画

NOKIOOからの提案

次世代リーダー育成研修 ー個性を発揮し合い、チームの成果を最大化ー

将来の管理職候補層を見据えた若手人材を対象とし、ビジネス基礎スキルを強化することで、自身が持つ資質や専門知識を活かしながら、現場で持続的に成長し、組織の中で成果を上げることが出来る人材として育成することを目的とします。

一連の取り組みを通じ、今後のキャリアにおいて、対象者がマネジメントステージに進むことへの自信と内発的動機を育むとともに、そのステージに求められる能力開発に取り組みます。

次世代リーダー育成研修 ー個性を発揮し合い、チームの成果を最大化ー

研修実施・効果

受講者に大きな気づきを与えた「ヘルプシーキング」。職場での言語化力にも変化が生まれた

研修ではまず、「何でも言っていいんですよ」という講師の一言が受講者の研修を受ける姿勢に大きな気づきを与えました。これまで会議や研修などの場では「間違えたことを言ってしまったら嫌だな」と発言を控えるマインドが少なからずあったと思います。それが「わかる、わからない、合っている、合っていないに関係なく、何でも言っていいのだというマインドに切り替わった」という声が挙がっており、見ていても変化が感じられました。

6つの研修テーマは当社が取り組まなければならない課題にマッチしており、良いプログラム構成でした。

中でも、自分たちが普段の業務に照らし合わせて「特に腹落ちしたな」と感じるテーマは、「ヘルプシーキング」「期待役割マネジメント」「対話」の3つでした。これはNOKIOO研修の「三種の神器」と言ってもいいくらい、欠かせないものだと思います。

「ヘルプシーキング」は「一人で抱え込まず、周りに助けを求める」ビジネススキルです。不測の事態に左右されず成果を達成するには、個人で対応するのではなく、チームとして対応できる力を備えていることが重要です。

「ヘルプシーキング」を学んだメンバーは、普段の業務で「周りに助けを求める」だけでなく、「周りに助けてと言ってもらえる」ことを意識し始めています。職場での会話や言葉かけから、周囲とつながろう、助け合おうという姿勢が自然に生まれていることを感じます。チームの成果を最大化するための技術として、「ヘルプシーキング」が定着していくことを期待しています。

また、言葉の変化という点では、受講者の言語化力がかなり高くなったと感じています。例えば、毎月、総務部で作るスローガンは、受講したメンバーらが考え、次々と”傑作”が生まれています。研修で学んだことを皆が実践できるように、という意識が生まれたからだと思います。

「論理的思考」のテーマでも手応えあり。若手メンバーと管理職の共通言語ができた

このほか、やって良かったと感じるのは、第3回のテーマ「論理的思考力」です。実は企画当初は「ここでこれを出してくるのか!」と驚きました。ロジカルシンキングやイシューは管理職研修の重要テーマであり、当社でも管理職には「イシューからはじめよ」など論理的思考に関する本を読むように伝えています。ただ、管理職ではなく、まだスキルに幅のある若手層にはハードルが高いのではと感じたからです。

しかし、研修をやってみると、意味があったと感じています。実際に研修を受講したメンバーからは「論理的思考というお題を聞いたときは抵抗を感じたが、学習するうちに本当に考えるべきことがわかった。今までは表面上での問題解決に逃げていたことに気づけた」「一緒に受けた研修を仲間と研修後にやりとりする中で、論理的思考とは何かがわかってきた。自分の中に少しずつ吸収できてきた実感がある」といった声が聞かれました。

研修での学びは1回6時間の研修や3時間振り返り研修だけで、すぐに実践できるものではないことは理解しています。でも、研修を受けたことで、若手メンバーと管理職の共通言語ができたことが大きいと思っています。今後、部下が管理職に向かって「この件のイシューって何ですか?」と問いかけることがあるかもしないと想像すると、楽しみです。

受講者に大きな気づきを与えた「ヘルプシーキング」。職場での言語化力にも変化が生まれた
研修の要点を可視化したグラレコは、一目で振り返りができる強力なツール

また、研修に取り入れてとても良かったのが、グラレコ(グラフィックレコーディング)です。グラレコとは会議や発表の内容を絵や図などのグラフィックを用いてまとめる手法のことです。以前参加したNOKIOOの90分腹落ちセミナーで要点がグラレコでまとめられていく様子を見て感動し、今回のプログラム総括としてグラレコを描いてもらえないかと相談しました。研修企画段階では想定していなかったものですが、追加で依頼したところ、快く引き受けてくれました。

できあがったグラレコは研修の要点が可視化され、イラストを見た瞬間に振り返りができるものでした。言葉で振り返るよりわかりやすいですし、何といってもインパクトがあります。受講者1人ひとりのイラストも描かれており、社員から反響がありました。職場の机に置いたり、今後、様々な場面で活用したいと思っています。他の企業にもお勧めしたい強力な振り返りツールです。

研修の要点を可視化したグラレコは、一目で振り返りができる強力なツール

まとめ

持続的な成長に向け、社員1人ひとりのキャリア自律を後押し

今回の研修実施を起点として、研修での学びを社内に浸透させたいと考えています。

上司は研修の録画を視聴したうえで受講者にフィードバックをしていましたので、上司たちも「ヘルプシーキング」「期待役割マネジメント」「対話」などの大事さに気づき始めています。

また、当社では社長の内藤をはじめ小田木講師のVoicy(音声放送チャンネル)のファンが多く、総務部メンバーも毎朝聞いています。そのため、社内では日常的に「だから対話って大事なんだね」「期待役割が明確じゃないんじゃない?」のように、研修で若手が学んだキーワードが飛び交うようになりました。

今後、会社が持続的な成長を遂げるためには、社員のキャリア自律が必要だと感じています。キャリアを考えるのは、決して転職のためだけではありません。1人ひとりが目の前の仕事に意味づけをしながら働き、自身のキャリアを主体的に考えられるようになってほしいと思っています。次年度は「長期的に収益を生み出す体制づくり」をテーマに管理職の育成強化をNOKIOOに相談しながら進めており、自社の事業の土台をともに育てていくパートナーとして継続した支援を期待しています。